Heart Of A Dancer
ハート・オブ・ア・ダンサー
“フラの女神”
と呼ばれるカノエ・ミラーさん。プロのダンサーとしてワイキキにある老舗ホテル、ハレクラニで長年に渡ってフラ・パフォーマンスを続けている彼女のステージをご覧になったと言う方も多いのではないでしょうか。このコーナーではそんなカノエさんにフラについて、またフラを語る上で欠かせないハワイの音楽や文化について、シリーズでうかがっていきます。
ウェブサイト >> http://www.kanoemiller.com/
フェイスブック >> https://www.facebook.com/Kanoelehua.Miller/
フラ・ワークショップ開催!
カノエさんは日本で定期的にフラのワークショップを開催しています。長年プロのパフォーマーとして活躍しているカノエさんから直接学べるチャンスです。初心者の方が参加できるクラスもあるそうなので、ぜひチェック! 詳細はこちら >> http://hulastudiojapan.com/
03/21/2020 - Vol.2
“フラの女神” と呼ばれるカノエ・ミラー ( Kanoe Miller )さん。13才でフラに目覚め、ハレクラニホテルの House without
a Key でパフォーマンスを始めたのが1977年。以降、今も多くの人々を魅了しています。このコーナーではそんなカノエさんにフラについて、またフラを語る上で欠かせないハワイの音楽や文化について、シリーズでうかがっていきます。
オアフ島で育ったそうですが、カノエさんの家では1日中、ラジオやステレオからハワイアンミュージックが流れていたんだそう。Maiki Aiuという先生の下でフラを学んでいたカノエさん。その先生は当時、人気だったミュージシャン Kahauanu Lakeの曲の振り付けをするという仕事上でのパートナーであり、また恋人同士でもあったとか。先生からは多くの Kahaumanu Lake
の曲の踊りを学び、その影響からカノエさん自身も1920〜65年頃に録音されたハワイアンミュージックが特に好きになったそう。
ある日レッスンに遅れてきた先生から「みんな、遅れてごめんなさい!実は今日結婚しました!」と報告があって生徒たちを驚かせたとか。そしてご主人となったKahauanu Lakeが先生のために書いた曲「Pua
Lililehua」をみんなで一緒に踊りましょう、とレッスンが始まったんだそうです。今でもこの曲を踊ると、幸せそうな先生がこの曲の表す「LOVE」について話してくれたことを思い出すんだとか。
「Pua Lililehua」は、ホノルルのパロロバレーに住む雨の女神が題材になっっていて、当時パロロバレーに住んでいた先生を女神に見立ててKahaumanu Lake が書い曲だそう。「レイで結ばれた二人は離れることなく、愛は永遠に続く」というロマンチックな内容です。💕
またカノエさんが1973年にミス・ハワイに出場した時にはこの曲でフラを披露してコンテストに優勝。以来、カノエさん自身にとっても特別な曲になりました。優勝が決まった時、フラ界ではよく知られたダンサーの Iolani Luahine さんがカノエさんのところにやってきて、「あなたこそが選ばれる価値のあるもの」という内容のハワイ語のチャントを唱えてくれて、それがとても思い出深く記憶に残っているそうです。
フラを学んでいる人たちから「Pua Lililehuaは大好きな曲です」と聞くととても嬉しく感じるというカノエさん。そしてこの曲を教えている先生たちが、曲の背景にある「ロマンチックなLOVE」を表現するように教えてくれているといいなと思う、と話してくれました。
聴いていただいた「Pua Lililehua」はカノエさんの先生だったMaiki Aiuもボーカルとして参加しているバージョン。
Maiki Aiu Lake + Kahaumanu Lake Trio "Pua Lililehua" >> https://amzn.to/2x6LBMJ
カノエさん、最近ではフラの楽しさや素晴らしさを伝えるためのワークショップを積極的に行っています。定期的に東京と大阪でも開催していて、初心者の方が参加できるクラスも用意されているそう。詳しくはウェブサイトでチェックしてくださいね!
カノエさん、マハロ!
次回もお楽しみに〜
01/29/2020 - Vol.1
13才でフラに目覚め、ハレクラニホテルの House without a Key でパフォーマンスを始めたのが1977年。以降、今も多くの人々を魅了しています。
初回となる今回、フラダンサーとしてどんなことが大切なのか聞いてみたところ、一番大事なのは曲の本当の意味を理解することだと教えてくれました。誰がどういう目的でこの曲を作ったのか、当時どんな出来事があったのか、作った人はその時恋愛をしていたかどうかなど、様々な要素がその曲の背景にあるはず。それらを知ることで、踊り手はより感情移入することができ曲とコネクトできるようになる。それがダンサーとして大事なステップのひとつだと語ってくれました。
そしてカノエさん、以前とある曲について直接ミュージシャンに尋ねたことがあるそうです。その曲は Dennis Kamakahi の「WAHINE ILIKEA」。この曲についていつくか違うストーリーを聞いたことがあったそうですが、本当はどんな意味があるのか、Dennis Kamakahi に直接電話で聞いたそうです。当時 Dennisと面識はなかったもののカノエさんがこの曲について知りたがっていたことをとても喜んでくれたそう。
Dennisによれば「WAHINE ILIKEA」は美しい白い肌をしたモロカイの女性がモデルになっているけど、その白い肌の女性とは、実はモロカイ島にあるHina、Hāhā、Moʻoloaという3つの「滝」を現していると教えてくれたそう。滝を流れ落ちる水が白いしぶきをあげる様子を白い肌の女性に見立てて歌っていたのです。「WAHINE ILIKEA」の本当の意味を想像しながら踊ることで、この曲が伝えようとしているストーリーをフラで表現することができる、と語るカノエさんでした。
フラに興味はあるけれど、実際に始めるのはなかなか大変そう…と思っている方も多いかもしれませんね。カノエさんいわく、フラとは楽しくて元気をもらえるもの、そして外の世界とだけでなく、自分自身ともコネクトできるものだと語るカノエさん。周囲の人々との関係、自然と自分との関係、さらにスピリチュアルなマインドなど、自分を見直すきっかけになるそうです。そしてフラを一緒に踊る仲間とは、特別な友情をはぐくむことができるとか。彼女のワークショップの参加者は、フラについて学びたいという気持ちだけでなく、新しい経験を通じてもっと豊かな人生を送りたいという強い想いを持っている人ばかりだと教えてくれました。
カノエさんは日本でも定期的にワークショップを開催しています。フラ経験のない初心者の方が参加できるクラスも用意されているそうなので、詳しくはカノエさんのウェブサイトで確認してくださいね!(2020年のスケジュールは近日中に決定するとのことなので少しお待ちくださいね〜。)
カノエさんには今後も不定期で番組に登場していただきます。
お楽しみに〜♪ 🌺
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